登山やキャンプやアウトドアの際に足元を暖かく、そして優しく保護してくれるウール系のアウトドアソックスはスグレモノ。ですが、色々とあって選ぶのに困ってしまいます。
そこでおすすめなのが、履き心地の素晴らしいフィッツのアウトドアソックス。
フィッツというメーカー名から伺い知れる通りフィッツミディアムハイカーは驚くほど足にフィット!18.5μmという極細のウールを使い、肌に吸い付くような肌触りは絶品です。
さらに、オーダーメイドのソックスなのかと思うほど、たるみができず靴内部で生地が余るなんてことはありません。おかげで、登山靴の中で余分な生地が寄ることがなく、マメや靴擦れの防止に効果抜群です。
登山用ソックスとしての基本的な機能は十分に備えながら、さらに履き心地を追求したフィッツミディアムハイカーについて解説します。
フィッツ ミディアムハイカークルーは良質なメリノウールを使用
良質なメリノウールを用いて作られている、フィッツのアウトドアソックス。
フィッツの登山向けのソックスには生地の厚さによっていくつかのモデルが有ります。
- ハイカー←18.5μmのウール使用
- ミディアム←今回の記事はコレ
- ライト
- ラグド ←23μmのウール使用
- ヘビー
- ミディアム
今回の記事でご紹介しているのはハイカーモデルのミディアム。
中厚手タイプの生地を使った、春〜秋に使えそうなソックスです。
より極細のウールを使い、履き心地にこだわったこのモデルです。
特筆すべきは、18.5μmという極細のウールを使用しているところ。
これほどの細いウールをソックスに使うのは世界的にも珍しいとのことです。
また、その極細ウールのおかげで、信じられないくらい柔らかな肌触りを実現しています。
生地の品質に関わる、配合率を見てみましょう。
フィッツハイクミディアムの生地のスペック
ウール | 70% |
ナイロン | 22% |
ポリエステル | 6% |
ライクラ | 2% |
ウールの使用比率は70%と十分な比率です。
その他、ナイロン等をブレンドすることで生地の強度を高めています。
登山用のウールアウトドアソックスとしては標準的な配分率だと思います。
フィッツミディアムハイカーの特徴
それでは、フィッツミディアムハイカーの特徴を見てみましょう。
裏地は総パイルで全面にクッション
ソックスを裏返すと全面がパイル地仕様になっています。
これなら、トレッキングブーツの硬い生地との当たりをやわらげてくれます。
しっかりとしたトレッキングブーツを履かれる方には嬉しい仕様です。
立体的なフォルムでマメ防止に
フィッツミディアムハイカーのフォルムは非常に立体的です。
スネ部分からかかと、甲の部分までがまるでチューブのように丸みを帯びています。
おかげで、足の形に沿った作りで、履いた時のフィット感を高めています。
さらに、つま先はボックス構造、かかと部分はつつみこむようにカップ構造になっています。
よく動くつま先とかかとのスペースが確保されているおかげで、生地が寄ったりすることがありません。
生地が寄ってしまい、足を圧迫することでマメができたり、靴ずれを起こす心配がありません。
フィット感を高めることで歩行をサポート
ふくらはぎ・土踏まず・は足の形に合わせて靴下の幅が調整されています。
このおかげで、肌に吸い付くような履き心地になると同時に、足をサポートする働きもあります。
特に土踏まず部分をサポートすることで、長時間の歩行でも疲れにくくなります。
フィッツ ミディアムハイカーの使い心地 個人的感想
極上のフィット感がストレスを軽減
フィット感の良さを売りにしたフィッツミディアムハイカー。購入して履く前はサイズを間違えたかな?とおもうほど小さくコンパクトで表示を確認してしまったほど。
ところが、一度足を通すとスルスルっと生地がのび、足の凹凸に沿ってピッタリと吸い付くような履き心地でした。
また、足首・かかと周りのホールドが適度にあり、サポート機能付きのソックスほどではないですが、「ほどよく」といった感じです。
そのフィット感のわりに、指先は近辺はしっかり余裕があり、つま先を動かしやすいです。といっても、登山靴の中で生地にたるみができるなんていうことはありません。
とにかく、よく足にフィットします。自分の足のためにオーダーメイドで作られたんじゃないかと思うくらいです。非常になめらかな肌触りで、履いているだけで幸せな気持ちになります。まさに極上の履き心地です。
足裏のクッションも十分
登山ソックスの中には、足裏のクッション性を重視したモデルもありますが、このフィッツミディアムハイカーは特にクッション性を重視したモデルではありません。
ですが、実際履いてみると登山ソックスとして使えるほどの十分はクッションはあります。十分なクッション性があるのですが、もし、さらなるクッション性を求めるならば、もっと厚い生地を使用したヘビーモデルを選ぶといいでしょう。
また、ソックスは裏返して洗濯すると内部のパイルが復活します。使い続けていくうちにクッション性が落ちたと思ったら、そんなところに原因があるかもしれません。
耐久性重視ならフィッツ ラグドモデルを
このフィッツミディアムハイカーは極細ウールを使用して履き心地にこだわったソックス。
極細ウールを使用することのデメリットはやや耐久性に劣るというところ。
実際、以前履いていた時は1〜2年ほどでかかと部分が透けてきてしまった。
といっても仕事柄、ハードユースするので100回前後はこの靴下で登山をしていたと思います。
ただ、もっと耐久性が高いものを望むなら同じフィッツのラグドシリーズがいいかもしれません。
ラグドシリーズはハイカーシリーズよりも太い、23マイクロメーターのウールを使用しています。
太い糸を使っているため耐久性がアップしています。
まとめ:登山用ソックスなのに、極上のは着心地なフィッツの靴下
登山用ソックスとしての基本的な機能は十分に備えながら、さらに履き心地を追求したフィッツミディアムハイカー。
長時間酷使する登山で、これほど足に優しいソックスはなかなかお目にかかれません。
本来、繊細なはずの極細ウールを、ソックスという酷使される部分に積極的に使った意欲的なアイテムです。
そんな細いウールで耐久性は大丈夫なのか?と、心配になると思いますが、恐れずに積極的に試してほしいです。
なめらかで繊細な履き心地は、本当に幸せな気持ちになりますよ。