寒い気候下でのトレッキングでは体温調節がとても大事!なのは知っています。。。
でも、ストップ・アンド・ゴーを繰り返すたびに、上着を着たり脱いだりするのはけっこう面倒。脱ぎ帰するたびに荷物を降ろさなきゃいけないし、時間も積み重なれば結構ロスするから、コースタイムにもえいきょうがあるし。
だけど、最近はアクティブインサレーションという便利な保温着が登場し、その煩わしさも少し軽減されています。
それが、ミレーの「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」。
適度に暖かく、適度に排熱してくれるので、休憩中も行動中も着たままでいられるとても便利なジャケットです。
この「適度に」がポイントで、寒い季節の低山ハイクならアウターとして、雪山ではミドラーとして使え、秋から春にかけての長い季節と様々なアクティビティに使い回すことができます。
ということで、本記事では保温と通気性に長けたアクティブインサレーションである、ミレーの「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」をブログレビューします。
⬇化繊インサレーションをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
ミレー ブリーザー トイ アルファダイレクト フーディーの概要
ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」はポーラテック社のアルファダイレクトを使った、化繊中綿ジャケットです。
体温が上がりやすい行動時にも、衣類内の熱気とムレを積極的に排出してくれ、動きを止めれば適度に保温をする特徴を持っています。
ポーラテック社の「アルファダイレクト」という中綿素材は適度な保温性を保ちつつ、高い通気性を持ち合わせています。
「歩いているときに薄着になるとちょっと寒いんだよな〜」というシチュエーションに威力を発揮する保温着です。
一言でいうと、程よく保温してくれて、歩いている時も蒸れにくいジャケット。フリースと少し違うのは、体温が上がってきても高い通気性のおかげで気続けられるというところ。
ブランド | ミレー |
モデル名 | ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー |
商品型番 | MIV01900-0247-M |
重量 | 354g |
素材 | [生地]ブリーザーストレッチ ナイロン100% [中綿]POLARTEC® Alpha Direct ポリエステル100% |
定価 | ¥ 31,900 税込 |
ミレー ブリーザー トイ アルファダイレクト フーディーをブログレビュー
ポイントはむき出しになったフリースのような中綿「アルファ ダイレクト」
ミミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」の最大の特徴はむき出しになった中綿素材「アルファ ダイレクト」。
内側にフリースが貼り付けられたようなジャケットになっています。
ただフリースと違うのは高い通気性がありながらも、じっとしていればすぐに暖かい空気が溜まっていくというところ。
ジャケットの内側全面にアルファダイレクトの生地が配置されています。
外観は薄手の中綿ジャケットという感じ。それほどモコモコとはしていないし、軽いのでとても動きやすいです。
筆者の身長は180cm・71kg。今回着用したのは「M」サイズ。
アウターとしてもインナーとしても丁度いいサイズでした。まだ内部に薄手のフリースなどを着られるくらいのゆとりがあります。
このアイテムはユーロサイズでの表記なので、日本サイズよりはワンサイズ小さめを選んだほうがいいでしょう。
ポーラテック 「アルファダイレクト」とは?
さて、ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」の肝であるポーラテック社の「アルファ ダイレクト」とについて解説します。
「アルファ ダイレクト」はポーラテック社が米軍の特殊部隊から開発を依頼されて作った素材「アルファ」の派生素材。
元となっている「アルファ」という素材は、粗いメッシュ状の生地にポリエステルの綿が縫い込まれた保温素材。それを表生地と裏生地とで挟み込んで、ジャケットなどに使用します。
ただ、表生地と裏生地で挟み込むデメリットとして、通気性が犠牲になり、衣類内部の湿気などを排出しにくくしてしまいます。
そこで、より通気性を高めるためにむき出し状態でも使えるようにしたのが「アルファ ダイレクト」です。
見た目はまるでフリース。中綿ジャケットといわれても、いまいちピンときません。
格子状の隙間から積極的に通気をしつつも、かさの高いふわふわの素材で保温もしてくれます。
ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」は表生地に撥水性や防風性をのある「ブリーザ」を使用しています。
ですが、表生地すら無くしてしまい、「アルファダイレクト」そのまんまのアイテムも他のメーカーなどでは発売されています。
表生地は撥水性素材のブリザーを使用
表生地には撥水と防風効果の高いミレーの独自素材「ブリーザー」を使用しています。
撥水性があるので、多少雨で濡れても大丈夫です。
とても柔らかな生地なので、動いても衣擦れの音が少ないのが好印象です。
顔を包み込むバラクラバのようなフード
ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」はしっかりと顔を覆う襟周りとフードが付いています。
ファスナーをアゴ部分まであげると、顔の多くの部分を隠すことができ、風の強いときや寒いときに効果的です。
まるでバラクラバ(目出し帽)の様に目と鼻だけ出す事も可能。
実際、このフードをかぶったときに、想像よりも衣類内部が暖かくなり驚きました。
フードひとつでも微妙な体温調整が可能です。
フードを調整する紐などはありませんが、フェイスラインにゴムが配置されているので、フィット感は悪くありません。
フロントファスナーはダブルジッパーで積極的に排熱も可能
フロントファスナーはダブりジッパー方式で、より積極的な体温調整もしやすくなっています。
厚さを感じたら、下部のファスナーを開けることで外気を取り入れることができます。
フィット感とストレッチ性が高くて動きやすい
ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」は立体的な裁断で体によくフィットしてくれます。
ジャケットの側面の脇の下部分にも切り替えが入って、体にフィットした形。その他、細かいところにも随所に切り替えが入っています。
また、生地のストレッチ性も抜群なので、着ていても硬さを感じません。
大きく腕を挙げても、裾がずり上がることもありません。
シルエットも、体に沿ったレギュラー〜タイトな細身なので、衣類がダブつかず軽快に歩けます。
体の動きに追従してくれるところも、行動中に着続けられる大事なポイントです。
ポケットはすべてファスナー付き
腹部の左右と胸にはそれぞれポケットがあり、全てファスナー付きです。
おかげで、小物を入れておいてもぽろりと不意に落ちてしまうことがありません。
腹部のポケットの内部はサラリとした感触。
左胸部分にはスマホなどを入れるのに最適な胸ポケットがあります。
両サイドのポケットは高い位置に配置されリュックのハーネスやヒップベルトに干渉しない
腹部の左右のポケットは比較的高い位置に配置されています。
そのおかげで、リュックを背負った時でもハーネスやヒップベルトに干渉しない位置です。
リュックを背負ったままでもポケット内部のアクセスできるので、おやつを入れておけばリュックを下ろさずいつでも食べられます。
サムホール付きの袖と裾はゴムでフィット
ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」」の袖口や裾は冷気が侵入しないよう、ゴムでフィットする作り。
さらにサムホールがついているので、親指を通せば手の甲と手首が温められます。
少しの寒さならば手袋を出さなくても済みます。
さらに、袖の先端まで裏地のアルファダイレクトが配置されているので、手の甲も結構暖かいです。
裾は下からの冷気が入らないようにゴムでフィットするようになっています。
ミレー ブリーザー トイ アルファダイレクト フーディーのカラー展開
ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」のカラー展開はメンズ・レディースそれぞれ2色。
【メンズ】
【レディース】
ミレー ブリーザー トイ アルファダイレクト フーディーのブログレビューまとめ
本記事ではミレーの化繊中綿ジャケット「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」をブログレビューしました。
アクティブインサレーションと呼ばれるカテゴリーのジャケットで、適度な保温力と動いても着続けられるという絶妙なアイテムです。
抜群の通気性のおかげで、ムレを逃し、衣類内部をドライに保つことに優れています。
少し涼しく感じたときは単体でアウターとして、もっと寒い季節ならば他の衣類と重ねることで、さらに保温力を上げたりと使い方も工夫次第で応用できます。
ということで、本記事では寒い季節に多用途に使えるアクティブインサレーション、ミレー「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」のブログレビューでした!
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