登山向けのレインウェアで人気なのは「ゴアテックス製のレインウェア」。
でも、「ゴアテックスじゃない」メーカーオリジナルの防水透湿性素材を使ったレインウェアにも、高機能でコスパが良く、使えるアイテムがたくさんあります。
ゴアテックスよりも安いのに、透湿性が高かったり、ストレッチ性が高かったり、めちゃくちゃ軽量だったり。
ということで本記事では「ゴアテックスじゃない」ほうのメーカー独自防水透湿性素材の登山向けレインウェアをご紹介します。
⬇レインウェアについて詳しく知りたいならこちらの記事がおすすめです。
ゴアテックスより安いのに機能も悪くない!メーカーオリジナルな防水透湿性素材の魅力
ゴアテックスで有名な防水透湿性素材。でも、ゴアテックスじゃなくても各メーカーのオリジナル素材が魅力的だし面白いのです。
防水透湿性素材について
ゴアテックスなどの登山用のレインウェアに使われる防水透湿性素材は、その名の通り「防水性」と「透湿性」を持ち合わせた素材。
- 「防水性」
- ⇨雨などが衣類内部に入らない機能
- 「透湿性」
- ⇨衣類内の湿気を外部に排出する機能
【防水】は外からの雨を衣類内部に侵入させないようにする機能。
防水機能だけならビニールなどの水を通さない素材でレインウェアを作れば、雨を防ぐことができます。
しかしこれだと、体から発せられる汗や水蒸気などが外部に逃げられす、衣類内部が蒸れて結局体か濡れてしまいます。
そこで、水は通さないけど水蒸気だけが通るような超微細な穴を持った【膜】を使うことで、衣類内部の水蒸気を外部に逃がすようにします。
これが【透湿】です。
防水透湿性素材は「水は通さないけど、湿気は通すよ」という性質があります。
防水透湿性素材は柔らかく強度がないため、表と裏に布を張り合わることで生地素材として使います。なので、外部からはなかなか確認することができません。
防水透湿性素材はゴアテックスじゃなきゃだめ?いいえ、メーカー独自の素材もいいですよ
筆者の経験から言うと(筆者は長年雨の多い屋久島でアウトドアガイドの仕事をしてたので、たくさんのレインウェアを使ってきました)、
ゴアテックスも”良いけど”、各メーカー独自素材にも”優れたものがたくさんある”
です。
透湿性の高さや、生地のしなやかさ、裏地の肌触りなどそれぞれの防水透湿性素材に特徴があります。
ですが、基本的にアウトドアメーカーのものであれば、一定基準はクリアしています。
と言うことで、「オリジナル防水透湿性素材」についてもう少し詳しく見ていきます。
特徴が際立つ各メーカーの防水透湿性素材
防水透湿性素材の代表格「ゴアテックス」は高い品質基準が求められます。
確かにゴアテックスの品質はすばらしいのですが、誤解を恐れずに言うならば、
と言っていいでしょう。
さきほど、ゴアテックスを使用したレインウェアは高い品質基準が保証されていると言いましたが、ゴアテックスを使っていないものでもアウトドアメーカーのものは品質が素晴らしいです。
そして、どれもゴアテックス製品とは一味違う持ち味があり、それを理解して使えばゴアテックスよりも快適なものもあります。
例えば、透湿性がものすごく高かったり、ストレッチ性がありストレスが少なかったりなど。ゴアテックスにはない強みを持った素材も多数存在します。
以下に代表的な非ゴアテックスな防水透湿性素材を挙げてみました。
防水透湿性素材名 | メーカー名 |
---|---|
DRYEDGE™ TYPHON 50000 | ミレー |
FUTURELIGHT | ノースフェイス |
H2No | パタゴニア |
HYVENT | ノースフェイス |
エバーブレス | ファイントラック |
- ゴアテックスよりも価格が安い
- 透湿性・軽量性・ストレッチ性など、それぞれの機能に特化したものがある
- ゴアテックス製品よりもデザインや仕様に自由がある
- ゴアテックス製に比べて防水性が低いものもある
「ゴアテックスじゃない」オリジナル素材の登山向けレインウェア|オーセンのイチオシは?
その1 ミレー ティフォン50000ストレッチジャケット
- 軽いレインウェアを探している
- 透湿性の高いレインウェアを探している
- しなやかなで動きやすさを重視している
- ストレッチ性の高いレインウェアがいい
フランスのミレーからは、しなやかな着心地が特徴のティフォン50000ストレッチジャケットがおすすめ。レインウェア特有の硬さが少なく、透湿性も高いので、雨が降っていないときでもウィンドブレーカー代わりになります。中には家を出るときから、一日中着続けるという人も。レインウェアの概念が変わるアイテムです。
しなやかでストレッチの効いた本当に着心地のいいレインウェアです。さらに透湿性も高いので、乾きも早くムレも少なめです。
その2 ノースフェイス FLドリズルジャケット
- レインウェアの熱がこもる感じが苦手な人
- しなやかな生地のものを探している人
- 普段からジャケットとして使いたい人
ノースフェイスの独自素材フューチャーライト(FUTURELIGHT)を防水透湿性素材に使用したFLドリズルジャケット。ゴアテックスなどよりも熱がこもりにくいのが特徴です。重量が公称値455g(L)と、今回紹介した中では重たいほうですが、表生地が75Dの厚手なのが理由。その分丈夫で、長期縦走や残雪期などにも向いています。
その3 パタゴニア トレントシェル 3L
- お値段重視
- 豊富なカラーから選びたい
- フロントジッパーがフラップ式がいい
人気のアウトドアブランドパタゴニアのトレントシェル3L。オリジナルの防水透湿性素材「H2Noパフォーマンス・スタンダード」を使用しています。重量は多少ありますが、パタゴニアなのに手の届きやすいお値段が魅力。デザインも美しく、普段着にも使いたくなります。
まだまだある、独自防水性透湿素材の登山向けおすすめのレインウェア
ノースフェイス ベンチャージャケット
- 超軽量なレインウェアが欲しい
- 値段が安くて、おしゃれな物を探している
ノースフェイスのオリジナル素材「HYVENT Clear D(2.5層)」を用いたベンチャージャケット。レインウェアとして必要最小限の機能を装備することで、圧倒的な軽さ(215g)に仕上げています。この軽さなら常にリュックに忍び込ませておくことができ、晴天時でも歩行の妨げになることはありません。
また、ノースフェイスのレインウェアとしては値段も良心的で手の届きやすい価格。カラーも豊富なので、コーディネートしやすいのも魅力です。普段遣いにも積極的に活用したくなるアイテムです。
ファイントラック エバーブレス フォトンジャケット
- 軽いレインウェアを探している
- 透湿性の高いレインウェアを探している
- ストレッチ素材で動きやすさを重視している
国産メーカーのファイントラックからは、ストレッチ性と透湿性の高いエバーブレスフォトンジャケットがおすすめです。さらに軽さも295gとトップクラスなので、持ち運びにも苦になりません。やはり、ほぼウィンドブレーカといってもいいほどの、しなやかさとストレッチ性。レインウェアとは思えない着心地です。
ファイントラック エバーブレス レグンジャケット
- さらに軽いレインウェアを探している
- 沢登りなど、濡れても重くなりにくいのを探してる
- ストレッチ素材で動きやすさを重視している
ファイントラックからは前述のエバーブレス・フォトンよりさらに軽い、エバーブレス・レグンがあります。大きな違いは生地が3層ではなく、2.5層になっているところ。裏地が生地ではなく、立体感のあるドットをプリントしているので、より軽くなることと、濡れても裏地に水を含まないため、水離れがいいという特徴があります。
ベルグテック®EX・ストームセイバーVI レインスーツ(上下セット)
- 値段が安くても、しっかりとしたものがいい
- 藪こぎや沢登りなど、生地の消耗が激しい場所で使いたい
- 上下セットのものがいい。
日本のメーカーミズノのベルグテックEXを使った上下セットのレインウェア。信じられないことに、定価16,000円以内でレインウェアが、しかも上下セットで買えてしまいます。このお値段の割ににレインウェアとしての機能は高く、初めて使ったときは高価格帯のレインウェアとの違いは少ないことに驚きます。着心地も決して悪くありません。レインウェアは消耗品と割り切って、ガンガン使いたいという人にはピッタリです。
上下セットで15950円。そして、重量520gで十分ににコンパクト軽量なレインウェアです。
コロンビア セカンドヒルジャケット
- リーズなるブルなレインウェアを探している
- おしゃれなデザインがいい
- 街着でも利用したい
コロンビアオリジナルのオムニテックを使用。横方向へストレッチ性があるので動きやすさがあります。他にはないカラーリングのモデルもあるので、フェスで目立ちたい人や他の人とかぶりたくない人にもおすすめです。
マーモット ゼロストームジャケット
- 超軽量なレインジャケットを探している人へ
- 動きやすいレインウェアがいい人
- しなやかの生地のレインウェアを探している人
平均重量203gという驚異的な軽さです。雨がふらない日でも気軽に持ち歩けそうです。生地がとてもしなやかで、動きやすいパターンを使っているため、レインウェアとは思えないほど着心地がいいです。風があるときにウィンドブレーカー的に着ることも可能。
ゴアテックスじゃなくても大丈夫!お気に入りのレインウェアを手に入れよう!
いかがでしたか?
今まで、レインウェアはゴア一筋だった人もぜひ一度、アウトドアメーカーオリジナル素材のレインウェアを試してみてください。
ゴアテックスのレインウェアでは得られなかったメリットもたくさんありますよ。
⬇レインウェアについて詳しく知りたいならこちらの記事がおすすめです。
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