「レインウェアはゴアゴアして着にくいのが苦手!」
登山用レインウェアにそんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが薄手の記事でストレッチ性が素晴らしいノースフェイスのクライムベリーライトジャケットがおすすめです。
レインウェアとは思えないほどの生地の軽さと柔らかさなのに、防水透湿性素材にゴアテックスを使い、機能性も抜群。
フィールドで実際に着てみると風を感じるほどの透湿力があり、ヌケの良さを感じられます。
ということで、この記事では「ノースフェイス クライムベリーライトジャケット」についてご紹介していきます。
⬇もっとレインウェアを知りたい方は下記の記事が参考になります。
クライムベリーライトジャケットはゴアテックスC-KNITを採用
従来のゴアテックスファブリックよりも透湿性が15%アップ。伸縮性も良くなり着心地が良くなったという触れ込みの「GORE-TEX C-KNIT」。
なんでも、裏生地が今までの織物とは違い、編み物を採用することで、透湿性と伸縮性がアップしたとのこと。
編み物といえばセーターを思い浮かべますが、たしかにセーターはよく伸びるし空気の通りもよいですものね。そのセーター的な特徴を持った生地が裏地に採用されたと勝手に解釈しました。
GORE-TEX C-KNITとGORE-TEXマイクログリッドパッカーを近くから写真で撮ってみました↓
写真上段のC−KNITのほうは魚のウロコ状に生地がループして編み物であることがわかります。一方、下段のマイクログリッドパッカーは縦横の糸がクロスして織物となっています。
レインウェアは一般的に生地が固く、透湿性はあるものの激しく運動をすれば、体から発せられる水分が裏地に付着し結露します。
この、宿命とも言うべきレインウェアの性能がゴアテックスC-KNITの採用でどれほど改善されたのかを試してみたかったのです。
クライムベリーライトジャケットの特徴は?
レインウェアなのに超薄手で軽やかに羽織れる
ということで、さっそくノースフェイスクライムベリーライトジャケットを羽織ってみました。
実にこの「羽織る」という言葉がちょうどよく思えるほど着心地が軽やか、そして柔らかいのです。
それは、先程のゴアテックスC-KNITを採用していること以外にも、表生地が13デニールという極細の糸で織られていることも関係がありそう。
実際、空にかざしてみると、透けて見えるほどの薄さで、レインウェアというよりはウィンドシェルと思えるほどの軽やかさです。
透湿性が高いのでハードに動く・発汗の多い人におすすめ
繰り返しますが、このクライムベリーライトジャケットは羽織った瞬間に「あれ、あまり暖かくないな。なんかスースーする」というのが正直な印象です。
レインウェアに採用される防水透湿性素材は風を通しにくいのが特徴のため、羽織っただけでも外気がシャットアウトされて、若干の温もりを感じるもの。
ところが、クライムベリーライトジャケットは着たときに熱がこもるという感覚があまりありませんでした。
これがゴアテックスC-KNITと薄い生地の効果なのでしょう。
おかげで、
- レインウェアを着ると暑い!というあの感覚が減る
- 雨が降ってなくても着ておこうかなと思える
- 着用比率が高まり、手放せないアイテムになる
という、コスパ最高のアイテムに昇格します。
ハイペースなハイキングをする方、夏用のレインウェアを探している方、レインウェアとウィンドブレーカーの兼用を考えていて荷物を減らしたい方にうってつけです。
クライムベリーライトジャケットのサイズ感・仕様
クライムベリーライトジャケットのサイズ感について少し説明を。筆者の身長は180cm・体重は73kgほどで今回はサイズXLを購入しました。
着てみた印象としては全体的にレギュラーフィットな作りと言っていいでしょう。胴回りもある程度余裕があるので、中にフリースを着たりするのも全然問題なしです。
逆に、少し生地が余るくらいなので、もっとスリムなものを求めている方はアークテリクスなどのスリム系のジャケットを選んだほうがよさそうです。
袖の長さもぴったりで日本人の体型にあったサイズ展開です。袖も短すぎることはなく標準的な長さと言っていいでしょう。良く言えば誰にでも着ることができるサイズ感なので、細身のシェイプが希望ならばワンサイズ下を試してみて下さい。
袖口は細めのベルクロで調節可能
雨の侵入を防ぐように、また長すぎる袖を調整できるように伸縮性のある袖はベルクロで止めることが可能。またベルクロも細身なので、手元のゴワつきは少な目です。
大きめのフードは視認性良し
大きめのフードはヘルメット対応ということもあり、かぶりやすく視認性も良いです。後頭部にはサイズ調整ができるドローコードがあります。
2つの大きめのポケットは収納力がある
胸元には大きめのポケットが左右に2つ。ジッパーの位置が脇に寄っているため、開閉の際のしずらさもありますが、その分ポケットの内容量が多くたくさん物を入れられそうです。
クライムベリーライトジャケットは普段使いも可
クライムベリーライトジャケットはさすがノースフェイスといった色合いとデザインです。なので、カジュアルな服装のときは普段使いもできてしまいそう。
生地のゴアテックスは風を防ぐので、春や秋などにウィンドシェルとして気軽に羽織ることも可能。散歩のお供にもちょうどいいし、透湿性が高いから人の多い電車内でも蒸れることが少ないです。
さらに、折りたたむとコンパクト軽量になるので、旅行のときにも荷物にならずに持っていけます。旅先の急な雨でもさっと羽織る事ができるので本当に重宝しますよ。
ノースフェイスクライムベリーライトの気になるポイント
- 動きやすさはどう?<
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ゴアテックス素材のデメリットは生地が固く、動きづらくなるところ。そのため各メーカー生地にストレッチ性を持たせたり、体に沿ったカッティングを採用したりしています。
ノースフェイスクライムベリージャケットはゆとりのある設計でC-KNIT採用で生地がしなやかで、動きづらさは殆ど感じません。肩周りもゆとりがあるので動かしやすかったですよ。 - 軽量なのはいいけど、生地の強度はどうなの?
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これは、筆者も気になったところ。
やはり軽量性を優先しているので、生地の強度は多少犠牲になっているかもしれません。
藪こぎをする場面などはかなり注意をしないと、枝に引っ掛けて生地が破れる可能性もあるでしょう。
ここは少し気をつけたい部分ですね。
↓同じノースフェイスでもう少し強度のあるものがいいという方はこちらがおすすめ
まとめ:クライムベリーライトジャケットは高機能なのに軽いが魅力。日常使いからハイキングまで幅広く使い方ができる
クライムベリーライトジャケットの特筆すべきは、やはりゴアテックスC−KNITを用いた生地の柔らかさと透湿性の高さ。そして、13Dという極細の糸で織られたことによる軽量性でしょう。
なのに、レインウェアとしての機能も十分で、しっかりとアウトドアにも対応できるところが魅力です。
ライバル製品との違いを生むための細かなギミックは少ないものの、レインウェアとしての必要な機能は揃っていて値段的にもこなれています。
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