【おすすめ】登山に最適なアクティブインサレーションの12モデルと選び方

適度に保温力があり、高い通気性を持ち合わせたアクティブインサレーションウェア。

フリースのように中間着として肌寒い季節に使い、運動時も高い通気性のおかげでヒートアップしづらいというのがウリのアイテムです。

各メーカーからさまざまなタイプのアクティブインサレーションが発売されているものの、どれを選んだらいいのかわからないというかたも多いかもしれません。

そこで、本記事では「そもそもアクティブインサレーションとは何？」という疑問から、その使い方や選び方、そしておすすめのアクティブインサレーションをピックアップ。

これからアクティブインサレーションを使ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

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アクティブインサレーションとは？

アクティブインサレーションは保温力がありながらも、高い通気性がある「行動着」に分類されます。

似たようなウェアとして、フリースが挙げられますが、フリースよりも通気性や軽量性に優れているのが特徴です。

本来、保温性と通気性はお互い相反する機能。保温力を高めたいときは、外気との通気を断つのが定石ですが、保温力を確保しつつも通気性も高いという、いいとこ取りのウェアと言ってもいいでしょう。

一番多いタイプは、

「保温を担う通気性の高い化繊の中綿を、ある程度通気性のある生地で中綿を挟む」

という構造のもの。

外観からを見ると薄手の化繊中綿ジャケットのように見えますが、実際に着てみると適度に温かく、動くと衣類内の空気が抜けるのが特徴です。

他にも様々なタイプがあり、

もあります。

ただ、気をつけたいのはアクティブインサレーションは停滞時の保温着ではなくあくまで行動着。

行動中にも①冷えないように、そしてムレないようにが基本的な考え方のウェアなので、停滞時の冷え切った体を寒さから守り抜くほどの保温力はありません。

アクティブインサレーションの使い方とレイヤリング方法

アクティブインサレーションは「動的保温着」と訳されます。その文字からダウンのアウターのような「保温着」をイメージしますが、実際にはフリースのように「行動着」として使います。

利点はフリースよりも通気性が高いのでヒートアップしづらいのが特徴です。

なので、ベースレイヤーの上に着るのがレイヤリングの正解。寒かったり、雨や雪が降っていればその上にシェルを羽織ることで通気を減らし、保温力がアップします。

季節や行動スタイルに合わせて適切なアクティブインサレーションを選べれば一枚だけで済むかもしれません。

ですが、トレッキング等では朝と昼の温度差や、行動中の体温の変化など対応すべき温度の幅が広いです。

その場合はアクティブインサレーションを2つペアで使用し、幅広い気温に対応するという使い方もできます（ミレー社が提唱するインサレーションペアリング）。

アクティブインサレーションの選び方 タイプとブランドから選ぶ

アクティブインサレーションは保温性と通気性の程度によって様々なタイプがあります。

中厚手バランス型タイプ

保温材である中綿を、通気性のあるシェルで挟み込んだタイプ。寒い季節を中心に保温力もそれなりに確保しつつ、体温上昇時にも通気性能があるために、すぐにヒートアップしすぎないのが中厚手タイプのアクティブインサレーションです。

薄手で通気性の高いタイプ

多量の汗をかくようなハードなトレッキングに単体としても使えるのが薄手タイプのアクティブインサレーションです。

かなり通気性が高いので、保温したいときはウィンドシェルなどを組み合わせて、風をシャットアウトすることで暖かさも確保できます。また、薄手タイプをベースに他の衣類と合わせれば幅広い季節に対応できます。

アウトドアブランドをチェック

アクティブインサレーションの製品を発売している代表的なアウトドアブランドは以下の通り。かなり高機能な素材をつかっているので、一流のアウトドアブランドが目立ちます、お気に入りのアウトドアブランドから選ぶのも選択方法の一つです。

本記事で紹介するアクティブインサレーションの一覧

それでは、本記事ではそれぞれのアウトドアブランドごとにアクティブインサレーションを見ていきます。

パタゴニアのアクティブインサレーション

パタゴニアの代表的なアクティブインサレーションといえば『ナノエアシリーズ』を思い浮かべる人も多いはず。シーズン初めに買わないと売り切れて手に入らないほどの人気ぶりです。

パタゴニア ナノエア

中間着として他の衣類とレイヤリングをするなら、フードが無いジャケットタイプのほうが首周りのもたつきが少なくて快適。

ジャケット

パタゴニア ナノエア・ライト・ハイブリッド

裏地にR1エアを使い、インサレーションをナノエアよりも20ｇ少ない40ｇ使用。そのおかげで、運動強度が高いシチュエーションに向いたアクティブインサレーションです。またリサイクルポリエステルを使用することで、環境への負荷も配慮したアイテムです。

アークテリクスのアクティブインサレーション

アークテリクスは独自開発の化繊中綿「コアロフト」を使ったアイテムが多く、アクティブインサレーションにもいくつものタイプがあります。コアロフトの特徴は水に強く、柔らかく、復元力の高いところ。化繊中綿にありがちな生地の硬さが少なく、ダウンに近い柔らかな着心地です。

【アークテリクス】アトムSL フーディー

【アークテリクス】アトムLT ジャケット/フーディ

ジャケット

フーディー

【アークテリクス】プロトンLT ジャケット/フーディ

ジャケット

フーディー

ミレーのアクティブインサレーション

ミレーはフランスのアウトドアブランド。衣類内をドライに保つために考えられたアイテムが多いブランドです。

ミレー アルファライト

保温材であるポーラテック アルファをメッシュの生地で挟んだ高通気タイプ。単体で着れば涼しく過ごせて、シェルを羽織れば保温力を増すことができます。気温や活動に合わせて、他のウェアとペアリングする時のベースとして使うことを目的とした一着です。タイプはトレーナーのように着られるスウェットタイプと温度調整のしやすいジャケットタイプの2つ。

スウェット

ジャケット

ミレー ブリーザー トイ アルファダイレクト

裏地を必要としないポーラテック アルファ ダイレクトを使うことで、より通気性を高めつつも、表生地でしっかりと撥水をしてくれるアクティブインサレーション。ストレッチ性が高い表生地のおかげで動きやすく、寒冷期のトレッキング等に最適です。高いポケット位置やバラクラバ型フード、サムホール付きの袖など使いやすい使用がたくさんです。

ティートンブロスのアクティブインサレーション

オリジナルなアイデアと高い品質で人気のティートンブロスからはオクタ素材を使ったアクティブインサレーションが発売されています。高いデザイン性もあり、トレイルでも街でも使えそうなアイテムに注目です。

ティートンブロス サブジャケット

裏面に軽量で通気性に優れた素材OCTAを配置したジャケット。フードなしタイプなので中間着としてもレイヤードしやすくて、多用途に着回せる一着となっています。男女兼用サイズで展開。

»メーカーサイトへ

ティートンブロス スリック フーディー

通気性があり撥水加工を施したストレッチナイロン素材を表地に使い、裏面に高い通気性を持った保温素材オクタを配置。保温性がありながらも、体温上昇時の通気性能も考えられたアイテムです。

ティートンブロス ワピチ フーディー 2.0

通気性とストレッチ性を兼ね揃えた中綿「Vivo Extreme Eco」を採用したアクティブインサレーション。同じくストレッチ性能の高い表生地やカッティングの工夫により動きやすい使用になっています。

ノースフェイス・ノローナ・マウンテンハードウェア・OMMのアクティブインサレーション

ノースフェイス ベントリックス ジャケット

スリットを入れることで、動くたびに通気を促す本剤ベントリックスを内蔵したジャケット。軽量性に優れ、携行しやすいのも特徴。肩部分は生地表面に滑りにくく、強度も高めたプリント処理がされ、リュックを背負った時も安心。ジャケットタイプなので、シェルを羽織った時の中間着としても使いやすい設計です。

ノローナ フォルケティン オクタ ジャケット

ノルウェー発のノローナのアクティブインサレーションはウィンドシェルのような風合い。表生地にPERTEXを使い裏生地にOCTAを組み合わせ、軽量に仕上がっています。ストレッチ性に富んだサイドパネルで激しい動きのアクティビティにも対応します。

マウンテンハードウェア コアストラータ フーディー

シェル素材にパーテックスカンタムエアーを、中綿にプリマロフトゴールドを使用し、通気性とストレッチ性に優れています。

OMM コア ジャケット

保温素材であるプリマロフト アクティブをシェルで挟まずにそのまま使ってしまった尖ったアイテム。見た目はフリースのようですが、通気性と保温性が高いバランスで融合。ウィンドシェルと合わせることで、更に保温力をあっぷできます。

アクティブインサレーションのQ&A

フリースのように行動中にも着られる中間着として使われるアクティブインサレーションに関しての疑問点をまとめてみました。

Q.アクティブインサレーションは暖かい？それとも寒い？

A.アクティブインサレーションは良い意味で中途半端。ほどほどに温かく、ほどほどに涼しいから着続けられる

「ほどほどに温かく、ほどほどに涼しい」

なんとも中途半端な言い方ですが、アクティブインサレーションを表すとこんな言葉になるかもしれません。

インサレーションとは”断熱材”などの意味があり、アウトドアでは外気を遮断する中綿素材の入った保温着などに使われる言葉。それをアクティブ時（行動中）にも使えるようにしたのが、「アクティブインサレーション」です。

保温性を得つつも、高い通気性があるという相反した機能を持ち合わせた素材を使うことで、行動中に体温が上がってもヒートアップしすぎることを防ぐのが目的の中間着です。

また、中間着といえば代表的なのは「フリース」です。フリースも優れてはいますが、体温上昇時はムレやオーバーヒートをしやすいのでその度に脱いで体温調整する必要があります。さらに脱いだフリースはかさばり荷物になるというデメリットがあります。

その点「アクティブインサレーション」はほどほどな温かさのある中間着。あるいは、それほど温かくないけど寒くなりすぎもしない中間着。そして、軽くてコンパクトにもなる。そんな、絶妙な立ち位置にある中間着かもしれません。

Q.アクティブインサレーションのメリットは？

A.体温調整の回数が減る、脱いだ衣類を持たなくてもいい、オーバーヒートしづらい

特徴は前述の通り、「ほどほどに暖かくて、ほどほどに涼しい」という、絶妙なポジション。

その日の気温に合ったアクティブインサレーションを選べば、行動中も暑くなりすぎないので着続けることができ、停滞中も冷えすぎないのでそのままでも冷えすぎることがありません。

おかげで、行動中の衣類の着脱回数が減り、脱いだ衣類を持たなくてもいいなどのメリットがあります。

アクティブインサレーションは最初に袖を通した時に「あれ？それほど温かくないぞ！」と思うかもしれません。そして、通気性が高いので、体を動かしたり、風を受けたりすると涼しさを感じるはずです。

おかげで通常のフリースでは汗をかくような強度の運動でも、通気と排熱が促進されるので、そのまま着続けてもオーバーヒートしにくいというメリットに繋がります。

そして、動くのを止めて風を受けなければ、体表面の暖かい空気を衣類内にとどめてくれるのでそれなりに温かさを感じます。

風をシャットアウトするウィンドシェルなどを羽織ればさらに熱を閉じ込めて暖かさを確保することができます。

まとめ

保温と通気という相反する機能を持ち合わせた、高機能なウェア「アクティブインサレーション」。

できるだけ汗をかきたくない、汗をかいても肌はドライでい続けたい寒さを感じるアクティビティの時に、絶大な威力を発揮します。

ということで、この記事ではアクティブインサレーションのおすすめと選び方について解説しました。お役に立てれば幸いです。

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