濡れに強く、メンテナンスが楽で寒い季節のアウトドアにぴったりな化繊中綿ジャケット。
雨や汗に濡れることも考えられるアウトドアでは、濡れに強い化繊中綿ジャケットは心強く、安心感があります。
ただ、天然素材のダウンジャケットに比べると化繊綿は保温力が劣り、重たくて固いというデメリットはあるのも事実。
しかし、近年の化繊の中綿の進化は著しく、そのデメリット面もわずかになり、ひと昔前のダウンジャケット並のものも出てきました。
その中でも、数年前から注目されているのが「エアロゲル」という素材が組み込まれた化繊綿。エアロゲルはNASAでも採用されている、軽量で遮熱性の高い物質です。
そのエアロゲルを繊維に練り込んだ「PRIMALOFT Silver ThermoPlume PRO」を使った化繊インサレーションがノースフェイス ワンダーラストフーディです。
軽くて暖かく、ダウンジャケットに近い着心地なのに、濡れに強く、汚れたらすぐに洗える気軽さは化繊綿ならでは。
メンズのLサイズで重量が455gという軽さは、「ダウンジャケットと比較したらやや重たいくらい」の範囲なのではないでしょうか?
そして、主張しすぎることがないデザインながらもタウンユースとしても十分使える「美シルエット」。
高品質なダウンジャケットが手頃な価格で手に入る時代ではありますが、もっと評価されてもいい化繊中綿ジャケットではないでしょうか?
ということで、本記事では冬の一枚におすすめのノースフェイス ワンダーラストフーディをブログレビューします。
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ノースフェイス ワンダーラストフーディの概要
ノースフェイス ワンダーラストフーディはPRIMALOFT Silver ThermoPlume PROを使った軽量な化繊インサレーションです。
一言でいうと、化繊綿を採用でガンガン使える保温着。ダウンとは違い、濡れと生地の破けを恐れずにアウトドアでは安心の使い勝手です。
ブランド | ノースフェイス |
モデル名 | ワンダーラストフーディ |
商品型番 | NY82100 |
重量 | 約455g(Lサイズ) |
素材 | <表地>15D PolyRip Light with DWR(ポリエステル100%) <中わた>PRIMALOFT Silver ThermoPlume PRO(ポリエステル100%) |
定価 | ¥34,100(税込) |
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ノースフェイス ワンダーラストフーディをブログレビュー
レギュラーシルエットで中厚手のアウターとして最適
ノースフェイス ワンダーラストフーディのシルエットはレギュラーフィットタイプ。
中厚手のアウターなので、スッキリとしたシルエットで動きやすいのが特徴です。
スッキリとしたシルエットながら、肩周りから胸周りにゆとりがあり、多少内部にに厚手のものを着込んでも大丈夫そうです。
180cm・71kgの筆者が今回着用したのは「L」サイズ。アウターとして着るなら丁度いいサイズでした。内部にフリースなどを着られるくらいのゆとりがあります。
もし、アウターではなくインナーダウン的な使い方を考えるならば、もうワンサイズ小さくても良いかもしれません。
また、薄手のシャツ一枚で歩くような季節の非常時用の保温着としてなら、ワンサイズ小さくても充分に使えます。
中綿にはエアロゲルを使ったPRIMALOFT Silver ThermoPlume PROを使用
ノースフェイス ワンダーラストフーディに使われている化繊の中綿はエアロゲルが練り込まれた「PRIMALOFT Silver ThermoPlume PRO」を使っています。
エアロゲルとは超多孔質で低密度な素材で、その95%以上が空気でできているという超ハイテクな物質。
そのエアロゲルの粉末を、これまた化繊の保温素材の代表格でもある「プリマロフト」に練り込んだのが、ワンダーラストフーディーで使われている中綿素材です。
プリマロフトの繊維内に無数の空隙ができるので、断熱効果が高くヒートロスを防ぐことができます。
糸を使用しない接着方法でコールドスポットを軽減
さらに、ノースフェイス ワンダーラストフーディの暖かさを維持する工夫は他にもあります。
化繊綿を封入し固定するバッフルには糸を使わずに接着する方法を採用。
そのおかげで、針穴からの中綿の抜けを防ぐこともできるし、コールドスポットが少なくなることでヒートロスを軽減しています。
上の写真のように、バッフルとバッフルの間には縫い目が見られず、接着されているのがわかります。
生地の素材はPERTEX QUANTUMを使用
ノースフェイス ワンダーラストフーディの生地の素材には15デニールの細い糸で高密度に編まれた、高強度で撥水性もあるPERTEX QUANTUMを使用。
リップストップ生地になっているので引き裂きにも強い仕様です。
なめらかでしっかりとしたPERTEX QUANTUMの生地感は高品質なダウンジャケットにも使用されるもので安心感があります。
シンプルながらしっかりと顔を覆う襟周りとフード
ノースフェイス ワンダーラストフーディはしっかりと顔を覆う襟周りとフードが付いています。
ファスナーのアゴ部分にはフリース素材で覆われているので、ファスナーを上まで閉めていても金属部分が当たることがありません。
ボリュームのあるフードはゴムで縁取りされているのでフィット感もよく、頭を覆ってくれます。
フードはアジャスターなどはついていないシンプルなものですが、ファスナーをしっかりと閉めれば顔の多くの部分を隠すことができ、冷たい風の流入を防ぐことができます。
ファスナーの裏側にも生地が充てられているので、冷気の侵入を防ぎ、ヒートロスを防ぐ役割があります。
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背中側にもしっかりと化繊綿が封入されています
ノースフェイス ワンダーラストフーディは背中側にもPRIMALOFT Silver ThermoPlume PRO(ポリエステル100%)がしっかりと封入されています。
右側には薄っすらと「ノースフェイスのロゴ」が見えています。
内側もシンプルな作りです。
左の内側にはリサイクルを啓蒙するピクトグラムがあります。
ノースフェイス ワンダーラストフーディは環境負荷を意識したアイテム。リサイクル素材を使い、使用後もまたリサイクルが可能な素材を積極的に使っています。
体に沿うパターンでフィット感が高い
ノースフェイス ワンダーラストフーディは体によくフィットするように、脇の下部分にもパネルを配した立体的なパターンを採用。
おかげで着ていても突っ張り感がなく、体にきれいにフィットしてくれます。
ダウンにしろ化繊綿にしろ、こういったジャケットはストレッチ性をもたせるのが難しいので、いかに体に合った作りになっているかがポイントだと思っています。
その点、ノースフェイス ワンダーラストフーディは動いていても、突っ張り感がないのでストレスがなく、自然に動けるのが素晴らしいです。
ポケットはファスナー付き
腹部には左右にファスナー付きのポケットがあります。
内部は暖かいフリース素材となっていて、ハンドウォーマとしての役割を果たします。
左胸部分にはスマホなどを入れるのに最適な胸ポケットがあります。
袖や裾部分はゴムでフィットするシンプルな作り
ノースフェイス ワンダーラストフーディの袖口や裾は冷気が侵入しないよう、ゴムでフィットする作りになっています
裾も下からの冷気が入らないようにゴムでフィットするようになっています。
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ノースフェイス ワンダーラストフーディのカラー展開
ノースフェイス ワンダーラストフーディのカラー展開は公式ホームページでは2色のみ。しかも男女兼用となっています。
しかしながら、Amazonのサイトを見ると旧モデルのメンズモデルとレディースモデルがあり、しかもカラー展開も豊富。
上記の現行カラー以外のものがほしければ旧モデルを探すことをおすすめします。
ノースフェイス ワンダーラストフーディのブログレビューまとめ
本記事では高品質な化繊インサレーション「ノースフェイス ワンダーラストフーディ」をブログレビューしました。
濡れに強くて、メンテナンスも楽だとわかっていても、化繊綿のジャケットは重くて、固くて、着づらいと敬遠していた方にこそ、一度は手にとってもらいたいアイテムです。
多少、穴が空いてもダウンのように羽毛が抜け出ることがない、化繊綿ならではの使いやすさはアウトドアではやはり貴重。そして、保温力もダウンに近づきつつあります。
ということで、本記事では寒い季節に大活躍すること間違いなしの化繊中綿ジャケット、ノースフェイス ワンダーラストフーディのブログレビューでした!
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