登山に必須な登山リュック。種類もたくさんあり、どれを選べばいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
カジュアルリュックにはない登山向けの機能がたくさん備わった登山リュック。
本記事では、登山リュックの容量の選び方、グレゴリーやミレーなど人気ブランドの紹介、女性モデルや日帰り登山の登山リュックの選び方などについて詳しく解説しました。
どんな登山リュックを選べばいいのか悩んでいる方はぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください。
⬇登山リュックのおすすめ完全版をもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
登山に登山リュックがおすすめな理由
登山リュックは登山道具の三種の神器とも言われ、登山には欠かせないアイテムです。
でも、リュックならばカジュアルシーンで使うリュックでもよいはず。登山で使う登山用リュックと、日常で使うカジュアルリュックとはどのように違うのでしょうか?
登山リュック選びは山歩きを快適に安全にしてくれる
登山用のリュックは登山に必要な荷物を詰めて、山を快適&安全に歩くためのリュック。
よく舗装された登山道から、切り立った岩場まで、登山では様々な場所を荷物を担いで安全に歩く必要があります。
その際に体に負担を掛けたり、歩きにくかったりしないように登山リュックは作られています。
例えば、登山リュックに付いている大きく太いヒップベルトは荷物を腰に荷重し固定することで、長い距離を歩いても、疲れにくく安全な歩行を助けています。
また、細身で外側にポケットが少ないリュックは、狭い岩場を歩く時にリュックが邪魔にならないように作られています。
山歩きのスタイルに合わせて、登山リュックは容量や機能や素材などの違いにより、様々なタイプのものがあります。
登山リュックの種類
登山リュックは使用する場面によって、様々な種類があります。主に大きく分けると下記の通りです。
- トレッキングリュック
- クライミングザック
- アタックザック
- トレランリュック
①トレッキングリュック(一般的な登山リュック)
長い距離を歩くことを想定している登山リュック。一般的に登山リュックと行ったらこのタイプのものでしょう。あたりの柔らかいショルダーハーネスやヒップベルト、ポケットやコードがたくさんついていて、多機能なものが多いです。
②アルパインザック
アルパインクライミングや冬季登山など、岩場を手足を使って登る場面を想定している登山リュック。素材が厚く頑丈で、余計な機能を省きシンプル・軽量に作られています。ショルダーハーネスやヒップベルトは薄く、登攀の時の邪魔にならないように作られています。
③アタックザック
アタックザックは大きな登山リュックとは別に持つサブザックです。ベースとなる山小屋などに大きなリュックは置いておき、頂上を目指す時に必要最小限の荷物だけで登るときなどに使います。
④トレランリュック
トレランリュックは山を走るトレイルランニング専用のリュック。山を走る際に荷物が揺れにくいよう体へのフィット感に優れています。必要最小限の荷物を詰めるためコンパクトで軽量に作られています。
登山リュックの選び方の基本
ここでは一般的な登山リュック(トレッキングリュック)について解説します。
ここからは登山リュックの基本的な選び方を説明します。
多種多様な登山リュックがありますが、以下の流れで選んでいくと良いと思います。
日帰り登山、宿泊登山等の登山スタイルに合わせた容量を選びます。
ウェストベルトやショルダーハーネス、背面の長さを調節できるかなどを確認する。女性の方は女性モデルがあればそちらを選ぶ
登山リュック自体の機能・重量・ブランドを確認しましょう。
最終的に予算内に収まるか、デザインやカラーは好みのものがあるかなどを確認します。
① 登山スタイルに合わせた容量を選ぶ
登山のスタイルに合わせて、適切なサイズを使うことが基本。
容量 | 用途 |
---|---|
15〜25L | ショートハイキング・日帰り登山におすすめ |
20〜35L | 日帰りトレッキングにおすすめ。種類数も多い |
30〜45L | 荷物多めの日帰りトレッキング、荷物少なめの山小屋泊 |
40〜55L | 山小屋泊、ミニマルなテント泊に |
50L~ | テント泊縦走に |
はじめて登山リュックを選ぶなら、上の表を参考にしてみて下さい。
少しくらいなら「大は小を兼ねる」ので、迷った時は少し容量の大きいものを。登山リュックには荷室の容量を圧縮するコンプレッションベルトが付いているので、多少の隙間は問題ありません。
ただし、大幅に荷物の量とザックの容量が合っていないと、コンプレッションベルトを締めても荷物が下に集中してします。すなると荷重バランスが悪くなり、背負いにくくなります。
理想は過不足無く、荷物と登山リュックの容量が合っていること。
中に入れる道具もコンパクト化が進んでいます。過度に大きいサイズを選ばないように気をつけましょう。
適切なサイズの登山リュックを選ぶことが、快適で安全な登山の秘訣です。
② フィット感を確認する
登山リュックは体にピッタリと合うよう工夫されています。歩行中の荷物の揺れを防いで、転倒などの危険を回避したり、余計な体力を使わないようなメリットがあります。
なので、快適なリュック選びは体に密着する部分にこだわるのがおすすめ。
背面の長さ、ウェストベルトやショルダーハーネス、背面の長さを調節できる機能など、登山リュックの背負心地(フィット感)が決まってきます。
具体的に確認すべきは下記の4つのポイント。
- 背面のサイズ・構造
- ヒップベルト
- ショルダーハーネス
背面のサイズ・構造
登山リュックがフィットするかは、体にリュックの背面の長さが合っているかが大事です。特に30リットルを超えるような登山リュックになると背面の長さが快適性を左右するようになります。
登山リュックの背面の長さは、S/M/Lなどサイズ展開のあるものや、伸縮できる機能を備えたものなどを選ぶといいでしょう。
背面の長さも意識の測り方は首の付け根の出っぱった骨から、腰骨の上端までの長さ。
それが、リュックの背面長と合っていれば、より快適に背負うことが可能です。
背中に密着する背面部分はその形状も大切。背負やすさなら、クッション性の高いパッドタイプか、立体パネルタイプがおすすめです。背中の凹凸に程よくフィットします。
夏や汗っかきならメッシュタイプがおすすめ。高い通気性でムレやベタつきを押さえられます。
背負いやすさならクッションorパネルタイプ。涼しさならメッシュタイプがおすすめです。
ヒップベルト
ヒップベルトの品質も快適に背負う大切な部分。厚くて幅広のものだと、しっかりと荷物を支えられるので快適に背負うことができます。
軽量な小型リュックでは、そこまで気にすることはないかもしれませんが、大型リュックになるほど重要な部分になります。
ヒップベルトが体にあっていない(弱い)と荷物の重さを肩で支えなければいけなくなり肩が痛くなってきてしまいます。
容量が大きくなるほど、厚みがあってしっかりとしたものを選ぶと良いでしょう。
ショルダーハーネス
重い荷物を背負うには肩は弱い部分。
荷物の重量が肩に食い込むと、ただただ辛いだけになってしまいます。
肩の苦痛を軽減するのは、幅が広く、クッション性の高いショルダーハーネス。そして、肩のラインに沿っているものはさら背負いやすくなります。
幅が広く、肩に沿ってカーブしているものがおすすめ
女性は女性用モデルを選びましょう
登山リュックのフィッティングは体型や骨格に合わせるのが基本です。
なので、女性には女性の骨格に合わせたレディースモデルの登山リュックが用意されています。
ヒップベルトやショルダーハーネスのカーブなどが、男性モデルと違うのでより女性の体にフィットしやすい作りです。
デザインも女性を意識したカラーを採用しているので、登山ウェアとのコーディネートもしやすいはず。
③ 機能や重量を確認する
必要な容量やフィット感を確認したら、機能性や重量なども確認しましょう。
機能面では荷室へのアクセスやポケットの位置、レインカバーの有無などをチェックします。
パーツや機能についてはたくさんあるので後半で解説していますが、ここでは代表的なポイントをご紹介します。
開閉方式
リュックの開閉は「雨蓋タイプ」か「ファスナータイプ」の2つが主流。
雨蓋タイプは文字通り雨の侵入を防いでくれます。また荷物が多い時はベルトを締めて圧縮することも可能。雨蓋部分にポケットが付いているので、小物類を入れられます。
ファスナータイプは手数が少なく荷室にアクセスできるので、スグに荷物が取り出せます。重量も軽いものが多いです。
しっかり登山で使うなら雨蓋式、使いやすさで選ぶならファスナー式がおすすめ
ポケットの数や位置は使いやすさアップ
ボトルやおやつなどが簡単に取り出せる場所にポケットがあると、リュックを降ろさずに取り出せて便利です。
トレッキング目的ならポケット多めのほうが使いやすいですが、普段使いも考えるならポケットが少なくてスッキリしたデザインのものも、コーディネートしやすいかもしれません。
レインカバーが付属
歩行中に雨が降っている時に活躍するのがレインカバー。登山リュックには専用のレインカバーが付属している場合もあります。
別売りで購入することも可能なレインカバーですが、はじめからサイズがぴったりなものが付属していれば安心です。
重量
登山リュック自体の重量も大切。
同じ容量でも、多機能で耐久性の高い素材を使うほど重量は増える傾向に。逆に軽量なものは機能や素材を制限しているので、選ぶ時にはよく吟味する必要があります。
軽量なリュックを選ぶ時は素材や背負やすさが犠牲になっていることがあるので、しっかり確認しておきましょう。
軽すぎず、重すぎない、バランス重視のものがおすすめ
④ 価格やデザインなどを確認して最終決定
そして、最後に最終的に予算内に収まるか、デザインやカラーは好みのものがあるかなどを確認します。
実際に登山リュックを見比べて選ぶなら、大型のアウトドアショップに行くといいでしょう。
ただ、近くに大型ショップがない場合はネットショップに頼るわけですが、フィッティングが合わなかったときのことを考えて、返品が可能なショップを選ぶと良いです。
Amazon(prime会員)
Amazonで登山リュックを購入できます。
Amazonの良いところはプライム会員限定のサービスにPrime Try Before You Buyがあり、7日間無料で商品を試着することができます。
登山リュックも対象のものが多く、背落ち心地を確認してから購入したいというときにも役立ちます。
いっぽう、価格は変動的で他ショップよりも少し高い事が多いので、価格重視なら楽天市場やヤフーショッピングと比較したほうがいいでしょう。
Amazonのプライム会員は有料ですが、動画が見れたり音楽が聞けたり、本が読めたりとコスパもいいので、Amazonユーザーなら入っておいて損はないです。
Prime Try Before You Buyの詳細ページはこちらで確認できます。
楽天市場・ヤフーショッピング
楽天市場やヤフーショッピングは専門店がたくさん集まっていて、価格を比較するのに便利です。
セールやクーポンなどを利用して購入すれば、店舗よりも安くなる可能性もあります。
ただ、人気の商品は売り切れになりやすいのと、場合によっては配送に時間がかかる場合があり、すぐに欲しい時はAmazonを利用するといいかもしれません。
登山リュックの人気ブランド
登山リュックを選ぶなら専門のアウトドアメーカーのものを選ぶと品質も高くおすすめです。
その中からいくつかご紹介すると。
グレゴリーのおすすめ登山リュック
多種多様なバックパックを揃える、リュック専門メーカー。フィッティングの高さが魅力です。レディースモデルも豊富に揃い、フラッグシップのバルトロ/ディバシリーズや、人気の高い軽量・背面メッシュのズールなどが人気。また、カジュアルリュックやビジネスリュックなどもおすすめです。
グレゴリー イナーシア
⬇グレゴリーのメンズ登山リュックについて詳しくは下記の記事でご紹介しています。
⬇グレゴリーのレディース登山リュックについて詳しくは下記の記事でご紹介しています。
ノースフェイスのおすすめ登山リュック
人気のノースフェイスもおすすめの登山リュックがあります。代表的なモデルはテルスシリーズとウラノスシリーズ。どちらもスリムで使いやすいデザインです。テルスシリーズがオーソドックスタイプ、ウラノスシリーズは背面パネルがメッシュで夏の使用を意識したデザインです。スッキリシンプルなデザインはノースフェイスらしいですが、機能や背負心地のレベルも高くおすすめです。
ノースフェイス テルス35
⬇ノースフェイスもおすすめの登山リュックをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
マムートのおすすめ登山リュック
マムートは1862年にスイスで誕生した登山用品ブランド。マムートはドイツ語でマンモスを意味し、ロゴマークにも使われているマンモスマークが特徴的です。可愛らしいマンモスマークとは裏腹に、クライミングを含む登山全般で通用する本格的な登山道具やウェアを多く取り揃えています。登山リュックは、使いやすいリチウムシリーズ、背面が涼しいデュカンシリーズ、アルパイン用途色が強いトリオンシリーズなどがおすすめです。
マムート デュカン スパイン28−35
⬇マムートの登山・ハイキングリュックをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
オスプレーのおすすめ登山リュック
オスプレーはアメリカのリュック専門メーカー。グレゴリーと並ぶ人気と機能の高さで、アイテム数の多さも魅力。おすすめは高機能なイーサーや、軽量なレビィティ、背面の通気性が高いアトモスAG、定番人気のケストレルなど。中型〜大型リュックのアイテム数が豊富です。
オスプレー ケストレル48
⬇オスプレーの登山リュックをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
日帰り登山リュックの選び方
日帰り登山で使う登山リュックを選ぶなら、登山スタイルにもよりますが容量は15L〜35Lくらいが選択肢に入ります。
日帰り登山にもハイキングからガッツリ登山まであるので、更に細かく分けるなら下記のようかと。
容量 | 用途 |
---|---|
15〜25L | ショートハイキング・短時間の日帰り登山 |
25〜35L | 日帰り登山全般に使えるスタンダードなサイズ |
15L~25L以下の登山リュックはかなりコンパクト。
ハイキング程度の短時間の歩行や、荷物を厳選したスピードハイクなどに向いています。また、日常使いできるデザインのものも多く、使いやすさとともにデザインで選んでもよいかもしれません。
25L~35Lくらいの登山リュックは温かい季節などの日帰り登山などに重宝するサイズ。また種類数も豊富で一番売れ筋の容量です。
登山リュックは容量的にもしっかり入るので、応用範囲も広く、トレッキングを続けていくならこの容量がおすすめ。荷物が多少増えるような場合でも対応できます。
日帰り登山リュックにおすすめの容量
⬇15Lクラスの登山リュックおすすめをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
⬇日帰り登山リュック20L〜29Lのおすすめをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
⬇30L〜39Lのおすすめ登山リュックをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
女性用登山リュックの選び方
アウトドアメーカーでは女性の骨格に合わせたレディースモデルの登山リュックを用意している場合があります。
男性モデルとの大きな違いは
- 背面長の長さが短め
- ショルダーハーネスは胸元に干渉しにくい
- ヒップベルトは骨盤とウェストの差を考慮して角度がつけられている
より、女性の体にフィットする仕様になっているので、特にフィット感が大切になる大型リュックを購入する時はレディースモデルの登山リュックを選ぶとよいでしょう。
例えば、グレゴリーではレディースの登山リュックを豊富に取り揃えています。
⬇【レディース】のグレゴリー登山リュックをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
登山初心者のリュックの選び方
初めて登山用のリュックを選ぶという初心者の方は、一体何を基準に登山リュックを選んだらいいのかわからないという方も多いと思います。
基本的なことはこの記事でお伝えしているのですが、もっと簡単に解説します。
まずはじめに、初心者でも予算が許せば軽量で機能性の高いモデルを使ったほうが快適さを得られます。
初心者だから値段が安くて、とりあえずの登山リュックを買ってしまうと、意外と使い勝手にコツが必要で戸惑うかもしれません。
なので、おすすめはアウトドアメーカーのしっかりとしたモデルを購入するのがおすすめです。
もし、登山を続けなくなってもフリマアプリなどで売ってしまってもいい。ただ、コスパのいいアウトドアメーカーならモンベルがおすすめ
初心者なら30L前後の登山リュックがおすすめ
はじめに購入する登山リュックの容量は30L前後がおすすめ。
はじめは日帰り登山から始めると思うので、このくらいの容量がぴったりです。
細かく言うと、ステップアップして山小屋泊をするかもなら、容量は35リットルくらいの登山リュックがおすすめ。
また、山小屋泊をするようになったら別のザックを新たに購入するのであれば、25リットルくらいでもいいでしょう。
20Lクラス・30Lクラスの登山リュックのおすすめは
⬇日帰り登山リュック20L〜29Lのおすすめをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
⬇30lクラスの登山リュックをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
登山リュックの各部パーツの機能と名称
登山リュックに付属した様々なパーツ。
「どうやって使うの?」
「なんのためのもの?」
そんな疑問について解説します。
登山リュックのパーツの名称と機能
リッド
雨蓋とも呼ばれ、荷室への雨の侵入を防いでくれます。それだけではなく、ポケットがついていたり、バックルを閉めれば、上から荷物を圧縮できたりする役割も。中型以上のリュックに多い仕様です。
パネルローディング
いわゆるファスナーで開け閉めするタイプがパネルローディング。デイパックなどに多い仕様なので、馴染みのある形です。雨蓋式に比べると水の侵入や荷物の圧縮などは不得意ですが、似室へアクセスしやすいのが特徴です。小型リュックに多い仕様で気軽に使える利点があります。
コンプレッションベルト
サイドに付いているベルトで荷物をギュッと圧縮することができます。それにより荷物のぐらつきを抑え、疲労を軽減する効果があります。同様に荷物が少ないときなどは、荷室の下部に荷物がたまりがち。荷室空間を圧縮することで、荷物が下部に溜まることを防ぎ、荷重バランスを整えることができます。
前面ポケット
ストレッチ性の高い素材などで作られることが多い、前面のポケット。すぐに取り出したい衣類や、濡れてしまったレインウェア(荷室の中には入れたくない)などを仕舞うのに便利です。アクセスしやすい場所なので、ついついたくさん物を入れてしまいがちですが、反面ポロリと荷物を落としてしまう危険性も。なので、岩稜帯などを歩くアルパイン仕様のリュックには前面ポケットが備わっていない場合もあります。っr
ピッケルホルダー
下部に備わっているループ状のベルト。ピッケルのヘッドに巻いて、固定するためのものです。ピッケルのシャフト部分は上部についているホルダーで止めることで、落下を防ぎます。ピッケルだけでなく、トレッキングポールなどを止める事もできますが、ずり落ちやすいのが難点。トレッキングポールはサイドポケットに入れたほうが安定します。
トップポケット
雨蓋式の場合、トップにポケットが備わっていることが一般的。このポケットもアクセスしやすいので、使い勝手が良い部分です。おおきな一つのポケットになっている場合や、仕分けしやすいように幾つかのポケットに分かれている場合があります。よく取り出す行動食やヘッドライト、地図やコンパスなどを入れておくと便利です。
トップスタビライザー
荷室本体とショルダーハーネスをつなぐベルト。この部分を引っ張ることで、荷物が背中に近づき、より快適な背負心地になります。主に中型以上のリュックに備わっている機能で、背負うと視界に入らない場所なので、ついつい締め忘れてしまうこともあります。ですが、快適な背負心地のためにとても重要なパーツです。
ショルダーハーネス
快適に背負うための重要パーツの一つ。ショルダーハーネスの素材、幅、形状などで背負心地が大きく変わります。幅が広くて、肩に沿ってきれいにフィットするものがオススメ。また、女性の場合は骨格にあわせた女性モデルがある場合もあります。
チェストハーネス
ショルダーハーネスのズレを防ぐ胸元の細いベルト。個々を調節することで、ショルダーハーネスの肩への当たりを変化させることができます。長時間荷物を持ち続けると、肩の同じ部分が疲労します。時々、チェストハーネスを調整して、当たり具合を変えてあげると楽です。
背面パッド
密着する背中部分の最重要パーツ。この部分も素材、形状、厚みなど各リュックによって工夫があります。高価なリュックほど快適性が高い傾向があり、こだわって投資をしたい部分でもあります。暑い季節の蒸れ対策としてオールメッシュのものなどもあり、主に使う季節を考えて素材選びをしてもいいです。
ヒップベルト
中型以上のリュックではほとんどのモデルに備わっているヒップベルト。荷物の荷重の7割前後はヒップベルトで支えると言われているので、最重要パーツのひとつです。最近ではヒップベルトの長さを変えられるものもあり、体格によってフィットさせやすくなっています。背面パッドと同様、ヒップベルトもしっかりと投資をすれば快適性がグッと上がります。
ハイドレーションポケット
ハイドレーションパックを仕舞うポケット。最近のリュックではほぼ標準的に備わっています。ハイドレーションパックを使用しない場合でも、この部分に小物を入れたりすることもできます。僕はハイドレーションシステムを使わないときは携帯トイレを入れてます。
サイドポケット
水筒を入れたり、トレッキングポールを仕舞ったりと、使用頻度の高いポケットです。特に、水筒を入れる場合は、荷物を下ろさずとも出し入れできるととても楽なので、こだわりたい部分でもあります。メッシュポケット仕様のものだと、ボトルも落としづらいので好みです。
コラム:登山リュック選びは洋服選びに似ている
「登山リュック選びは洋服選びに似ている」
登山リュックは背負うものでなく着るもの。そんな風に言われると確かにそんな気もします。肩ベルトに腕を通して、背中に乗せる様などは、まさにジャケットを羽織る動きそのもの。
リュックのどこかのパーツが体に当たっていると気になるし、リュックが体に合って無くて、動きを妨げられるとすぐにストレスになってきます。荷物が少ないうちはまだしも、荷物が多くなるほどフィット感への要求が大きくなります。
とはいえ、人の骨格は様々。女性と男性、子供と大人、同じ身長の人でも背中の長さは微妙に違うもの。
大手のアウトドアメーカーの登山リュックは、使う人の骨格に合うように様々な仕組みを凝らして快適なリュックを作っています。
例えば、登山リュック選びで重要な背中の長さを変えられる仕組みがあったり、肩から胸のラインに沿うような、ショルダーベルトにしてみたり。
重い荷物を背負っても、ベルトが方に食い込まないように、高品質のクッション材を使ってみたり。
完璧に自分の体にフィットするリュックを探し出すのは簡単ではありませんが、理想のリュックに出会う一番の近道は、それらのアウトドアメーカーのリュックを使うことです。
登山リュックを選ぶ時は予算やデザインの良さも大事ですが、まずはフィット感を大切にすると長く使い続けられる良いものが手に入ります。
そして、必要な機能(ポケットの位置や軽量性)を確認すれば自分の好みの登山リュックに近づけるはず。
自分に良さそうな登山リュックをピックアップして、予算やデザインなどを比較してみるといいでしょう。
心地よい洋服を選ぶように、心地より背負心地や着心地を大切に選んでみて下さい。
⬇登山リュックのおすすめ完全版をもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
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