「日帰り登山に最適なリュックを見つけたいけれど、どの容量がいいのだろう?」
「女性におすすめのものは?」
そんな疑問を持っている方も多いはず。
この記事では一度買えば長く使える登山リュックの選び方を、容量別に分けて(15L、20L、30L)ご紹介します。
また、女性用のおすすめのリュックもピックアップ。
日帰り登山でもリュックを選びのポイントを押さえることで、自分にぴったりのアイテムが見つかるはずです。
この記事を参考に、今度の日帰り登山で活躍するおすすめの登山リュックを見つけてくださいね!
どう選ぶ?日帰り登山リュックの選び方のポイント
日帰り登山のリュックの選び方のポイントを紹介します。
背負いやすく機能性に優れたリュックを選ぶ
日帰り登山と一口に言っても、長時間しっかり歩くものから、軽快なハイキングのようなものまで、その幅はさまざまです。
しかし、どんな日帰り登山でも、共通して大切なポイントがあります。
それは、背負いやすく機能性に優れたリュックを選ぶこと。
登山が快適になるためのポイントです。
- 軽量で荷物がちょうどよく収まる容量
- 快適に背負うための工夫が施されている
- 防水・撥水性や耐久性の高い素材
- 使いやすいポケットの配置
これらの点を考えて選べば、より背負いやすいリュックを手に入れられ、より快適で安全な登山に繋がります。
日帰り登山の場合、荷物の量があまり大きくないので、カジュアルなリュックでも使えなくはありません。
しかし、長時間の歩行を考慮すると、やはり専用に作られたリュックの方が圧倒的に快適です。
用途・季節を考慮して容量別を決める
ひとことで日帰り登山と言っても、スタイルや季節によって荷物の量が変化します。
それに合わせて必要な登山リュックの容量も変わってきます。
日帰り登山でリュックの容量を選ぶ時は下記を参考にして下さい。
容量 | 用途 | 季節 |
---|---|---|
15L | ショートハイキング、トレイルランニング | 春・夏・秋 |
20L | 荷物少なめ日帰り登山 | 春・夏・秋 |
25L | 荷物が標準的な日帰り登山 | 春・夏・秋・冬 |
30L | 荷物多めな日帰り登山 | 春・夏・秋・冬 |
日帰り登山なら25Lを基準にして、荷物が少なめなら20L程度、多めなら30L程度と考えるのもいいでしょう。
寒い季節になると防寒着が加わるため、大きめの登山リュックを選んでおいたほうが、応用範囲が広くておすすめです。
女性は女性用リュックもおすすめ
女性の方には女性用リュックを選ぶのもおすすめです。
女性用リュックは女性の体型にあわせて設定されているので、より背負心地が良く、長い時間の登山やハイキングでも疲れにくいのが特徴。
たとえば、肩ベルトやウェストベルトが女性の体のラインにフィットするように設計されているので、体への負担が少なく、背負心地が良くなります。
ただ、容量が小さめの15リットルや20リットルクラスでは、それほど荷物が重たくならないため、女性用リュックは少ないかもしれません。
その場合は、男女兼用のリュックを使うことになります。
もし、お気に入りのリュックがあったら、女性モデルがあるかチェックしてみるのがおすすめです。
日帰り登山リュックの容量別おすすめ
それでは、快適で背負いやす登山リュックのおすすめをご紹介します。
たくさんあるので一部だけでの紹介ですが、もっと見たい方はリンク先のページもチェックして下さい。
15Lリュックのおすすめ:グレゴリー アリオ18
背面が涼しいコンパクトリュック
グレゴリーのアリオ18は通気性の高い背面メッシュのパネルを採用しています。なので、涼しい風が通り抜けてとても快適です。それでいて、グレゴリーらしい背負い心地の良さは犠牲にしていません。夏の軽いハイキングや、汗をかくほどのスピードハイキングなどにぴったりです。
20Lリュックのおすすめ:ノースフェイス テルス25
普段使いもOKな万能リュック
2022年春夏にリニューアルしたノースフェイスの登山リュック「テルス25」。定評のある使いやすさはそのままにより背負いやすくなりました。
➝ノースフェイスのテルス25のブログレビュー記事はこちらから
「テルスシリーズ」はノースフェイスのリュックのなかでもスタンダードなリュックで、「テルス25」はシリーズ内で一番コンパクトなモデル。ハイキングからタウンユースまで、気軽に使えるリュックです。
ヒップベルトは着脱可能で、日常使いのときは取ってしまってOK。丸みを帯びた形状は可愛らしさもあり、女性にもぴったりです。ポケット類もシンプルな作りと配置なので、直感的にものの出し入れができます。
30Lリュックのおすすめ:ミレー サースフェー NX 30+5
ミレーの登山リュックの定番といえば「サースフェー シリーズ」。2023年に新たにリニューアルされたNX。従来から定評のある背負やすさがよりパワーアップされ長時間のトレッキングも快適になりました。撥水性能の高い素材を使用し縫製箇所を少なくすることで雨への対策も強化。より日本の山に強いザックに生まれ変わりました。
女性向けの日帰り登山リュックおすすめ
女性の体にあわせて作られた女性専用のリュックはより快適な背負心地が魅力です。
女性向けの日帰り登山リュックはリュック専門メーカーのグレゴリーから多く発売されています。
グレゴリーの女性向け日帰り登山リュック
グレゴリーの日帰り登山リュックでおすすめなのが「ジェイド」。背面が涼しいメッシュ仕様で、軽量に作られているのが特徴です。
グレゴリーは背負いやすさに定評のあるメーカー。背面長が調節できたり、使いやすいところにポケットがあるので、長時間のトレッキングにぴったりです。
人気ブランドの日帰り登山リュック
登山リュックの機能やデザインはメーカーによっても使い心地は様々。ここでは登山リュックにおすすめのブランドをご消化します。
ノースフェイス
人気が高いノースフェイスの登山リュック。代表的なモデルはテルスシリーズとウラノスシリーズ。どちらも日帰り登山に向いた20リットル〜30リットルの容量があり、スリムで使いやすいデザインです。テルスシリーズがオーソドックスタイプ、ウラノスシリーズは背面パネルがメッシュで夏の使用を意識したデザインです。スッキリシンプルなデザインはノースフェイスらしいですが、機能や背負心地のレベルも高くおすすめです。
グレゴリー
グレゴリーの魅力は背負やすさを徹底的に追求したアイテムが多いところ。コンパクトなナノシリーズや背面がメッシュのアリオシリーズ、本格登山に向いたズール/ジェイドシリーズなどが人気。女性専用モデルもあるので、女性の方はそちらを選ぶと良いでしょう。登山リュックを選ぶならぜひ検討したいメーカーです。
オスプレー
オスプレーの魅力は背負いやすさと同時に使いやすい工夫がたくさん散りばめられていること。
例えばトレッキングストックを一時的に腰部分にホールドできる仕組みなどがその例で「そうそうこんな機能が欲しかった!」と思わせてくれます。
定番のケストレルシリーズや、豊富なサイズ展開のタロンシリーズなど、デザインや種類も豊富です。女性モデルもあるので、女性の方にもおすすめですよ。
ミレー
ミレーの登山リュックの定番といえば「サースフェー シリーズ」。2023年に新たにリニューアルされたNX。従来から定評のある背負やすさがよりパワーアップされ長時間のトレッキングも快適になりました。撥水性能の高い素材を使用し縫製箇所を少なくすることで雨への対策も強化。より日本の山に強いザックに生まれ変わりました。
カリマー
カリマーの登山リュックの特徴は、機能的でありながら、持っていて嬉しくなるデザインの良さ。
例えば、人気のリッジシリーズはオーソドックスなトレッキングパックでありながら、シンプルなデザインと配色で旅行に使っても様になります。
本格的なアルパインザックのラインナップは少ないものの、ハイキングからトレッキングに誰でも使えそうなリュックが揃っています。
【Q&A】日帰り登山リュックに関するよくある質問
日帰り登山リュックに関するよくある質問をまとめました。
初心者におすすめのリュックは?
初心者こそ、機能的で、軽量で、背負いやすいリュックを使って欲しいです。
ですが、高いリュックをいきなり購入するのは躊躇するもの。
お手頃価格で機能も十分というリュックなら、カリマー tatra25などがオススメです。
登山リュックを快適に背負う正しい荷物の詰め方は?
登山リュックに上手に荷物を詰めると、より快適に背負うことができます。
ポイントは荷物の重さをバランスよく配置すること。荷物のバランスが良いと、体が安定し余計な力を使いません。
下記にポイントをまとめます。
- 重い荷物は肩甲骨の近くに
- 重い荷物はリュックの上、背中の近く、つまり肩甲骨付近に配置するとバランスが取りやすいです。
- よく使うものは上の方に
- よく使うものや取り出すものは上の方に置くと、スピーディーに荷物を取り出すことが可能です。
- 圧縮できるものはコンパクトに
- 衣類など圧縮できるもはコンパクトにすると、それだけ小さい容量のリュックで済みます。ただし、圧縮袋などを使いすぎるとそれだけで重量が増えるので注意です。
- 容量が余る時はサイドストラップで圧縮
- リュックの容量より荷物が少ないと余計なスペースが生まれ、荷物が下の方に偏ります。その際はサイドストラップを占めることで容量を圧縮しましょう。リュックの上の方まで荷物が入るようにするのがおすすめです。
登山リュック以外でおすすめのアイテムは?
登山リュックには快適に使うための機能がたくさん備わっていますが、より快適性を増すアイテムをご紹介。
ザックカバー
雨よけのためのザックカバーがあると便利。最近は最初から付属しているリュックも多いですが、なければ別途用意しましょう。
ポーチ
ショルダーベルトなどにアタッチできるポーチを使うと、小物をすぐに取り出せて便利です。
サコッシュ・ウェストバッグ
ポーチよりも容量があるサコッシュやウェストバッグも小物入れの強い味方。小物入れが充実していると、いちいちリュックを降ろさなくてもいいので本当に便利です。
日帰り登山リュックをもっとこだわって選ぶなら
もっとこだわって日帰り登山リュックを選びたい方はこちらの章で解説しています。
日帰り登山リュックを選ぶ4つのポイント
選ぶ時は、自分自身のニーズを考慮しながら、さまざまなリュックを比較してみることがよいでしょう。
登山リュックを選ぶときのポイントを4つ挙げました。
- 日帰り登山リュックは15リットル〜35リットルから選ぶ
- 背面の構造をチェック
- ウェストベルトの形をチェック
- 荷室の開閉方式をチェック
下記で詳しく解説していきます。
【POINT①】日帰り登山リュックなら15〜35リットルくらいが選考範囲
日帰り登山用のリュックとなると、容量は15リットル〜35リットルくらいが選考範囲。
日帰り登山のスタイルがハイキング〜本格日帰り登山まで幅広いので、それに合わせてリュックの容量も幅広くなります。
おおまかに区別するなら下記の通り。
容量 | 用途 |
---|---|
15〜25L | ショートハイキング・短時間の日帰り登山 |
25〜35L | 日帰り登山全般に使えるスタンダードなサイズ |
それぞれの容量で入れられる持ち物は下記の通り。
15Lクラスのリュックには何が入る?
- ファーストエイド
- ヘッドライト
- 雨具
- コンパクトな食料
- おやつ
- 水1リットル分
- コンパクトなインナーダウン
20Lクラスのリュックには何が入る?
- ファーストエイド
- ヘッドライト
- 雨具
- 食料
- おやつ
- 水1リットル分
- フリース
- コンパクトなインナーダウン
30Lクラスのリュックには何が入る?
- ファーストエイド
- ヘッドライト
- 雨具
- 食料
- おやつ
- 水1リットル分
- フリース
- コンパクトなインナーダウン
- コッヘルやストーブなど調理器具
- ツェルト
登山リュックは持ち運ぶ荷物の量に合わせて、適切な容量のものを使いましょう。
【POINT②】背面構造にこだわると背負いやすさアップ
背面構造は背負やすさを左右するので特にこだわりたい部分です。
背面構造は大きく分けると下記の2つに別れます。
- フォームパッドタイプ
- パネルタイプ
- メッシュタイプ
フォームパッドタイプ
背中への当たりが柔らかいのが特徴。固いものを入れても直接背中に感じることもありません。登山リュックでは一番多く採用されるタイプです。フィット感は良いもののムレたり、汗や雨を吸収すると乾きにくかったりするのがデメリットです。また、フォームが水を吸ってしまったときの濡れ戻りを防ぐために表生地にメッシュを張り合わせたものもあります。
パネルタイプ
背中の凹凸に合わせて立体成型されたものが多く、フィット感を高めています。柔らかさではフォームパッドよりも劣るものの、薄いので狭い岩場を歩くようなアルパインザックタイプに多く採用されています。また、汗や雨で濡れても乾きが早いので、濡れ戻りなどを防いでくれます。
メッシュタイプ
背面メッシュタイプには空気の層を作り排熱を促すものと、パッドやフォームにメッシュの表生地を合わせたものがあります。空気が通るように作られたものは荷室との間に明らかな空間があり、背負うと本当に背中が涼しく感じられます。雨や汗で濡れてもほとんど保水をすることがないので、雨が多い季節にもピッタリです。
【POINT③】背面のサイズも確認する
リュックの背面の長さと自分の背中の長さが合っていると、より快適に背負うことができます。
最近では日帰り登山で使うような低容量のリュックでも背面長のサイズが選べたり、自由に長さを変えられる仕組みのものもあり、より体にフィットさせることができるようになってきています。
まだまだ背面長が選べたり調節できたりする登山リュックはアイテム数が少ないですが、登山リュックを選ぶ際は気にしてみるといいでしょう。
ヒップベルトタイプかウェストベルトタイプかをを選ぶ
ヒップベルトにも種類に違いがあります。
- 荷物を腰で支える太い「ヒップベルト」
- 荷物の揺れを抑える細い「ウェストベルト」
リュックの荷重が重たくなると、荷重を腰で支えるためにしっかりとしたヒップベルト(ヒップハーネス)が必要になってきます。
ですが、低容量リュックだと荷物も少なく、重さも軽くなるのでリュックの揺れを防ぐ「ウェストベルト」タイプのものが多く見られます。
中にはベルトが取り外し可能なものもあり、軽量化や普段使いしたい時などに便利なモデルもあります。
荷物の荷重をしっかりと腰に乗せて楽に歩きたいのであれば太い『ヒップベルトモデル』を、荷物は多くなく短時間の使用なら細い『ウエストベルトタイプ』が軽快で使いやすいです。
しっかり使うなら太いヒップベルトモデルがおすすめ
【POINT④】荷室の開閉方式をチェック
リュックの開閉は「雨蓋タイプ」か「ファスナータイプ」の2つが主流。
雨蓋タイプは文字通り雨の侵入を防いでくれます。また荷物が多い時はベルトを締めて圧縮することも可能。雨蓋部分にポケットが付いているので、小物類を入れられます。
ファスナータイプは手数が少なく荷室にアクセスできるので、スグに荷物が取り出せます。重量も軽いものが多いです。
しっかり登山で使うなら雨蓋式、使いやすさで選ぶならファスナー式がおすすめ
【POINT⑤】普段使いできるデザインなら一石二鳥
ハイキングなどのライトユース向けの登山リュックならば、機能にこだわるばかりではなく、普段使いも考えてデザインを優先して選んでも良いでしょう。
と言ってもアウトドアブランドのものならば、それなりの機能はもともと備えているもの。デザイン優先でも背負心地が良く、簡単なアウトドアでは十分に使うことができます。
普段はお買い物や旅行に使って、時々のハイキングもそのまま使えば、一つのリュックで一石二鳥です。
なかには、普段使いでは過剰なヒップベルトが取り外せるモデルもあるので、そういったモデルを選べば状況によって使い分けることができます。
ちょっとおしゃれなリュックが気になるなという方は下記の記事が参考になります。
⬇おしゃれなアウトドアリュックをもっと詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。
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【まとめ】日帰り登山リュック選びで快適な登山を
この記事では日帰り登山リュックの選び方とおすすめのアイテムについてご紹介しました。
この記事では容量別(15L、20L、30L)の選び方と女性におすすめのリュックを紹介しました。
日帰り登山リュックも選び方のポイントを押さえれば、より快適な登山が楽しめます。
ぜひ参考にして、自分にピッタリのリュックを手に入れてくださいね。
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